渡英1年の振り返り①|イギリスの暮らしやすさと魅力

YMS

こんにちは、Rukaです!

つい先週、初雪が見られたロンドン。

去年の今頃ここまで寒くなかったぞ⁉とイギリスの本気の冬を感じています。

でも、気温自体はそこまで寒く感じられなくて、日本の冬とは変わらない気がするんですよね。

空気が乾燥していて冷たい分、刺さるような寒さになっているんだと思います。

そんなこんなでもう渡英して1年。

「こんなことできたんや私」って思えることもたくさんあり、自分の内面の変化も感じられ、価値観も明確になってきています。

実際ロンドンに来るまでは

「海外挑戦すれば人生変わる」「成長する」ってよく聞くけど、抽象的過ぎてどう変わるかイメージできない

と思っていました。

高校の時の英語の授業で「自分のやりたいことを見つけるには?」というお題に関し、英語で回答する宿題がありました。

そこでも「海外に行く」「留学する」と書いたのを覚えています(私だけじゃなく他の生徒も)。

だけど、それはただ英語科に通っていたから「自分探し=海外」という方程式が、ただ漠然と出来上がっていただけだったからだと思います。

実際海外で長期間暮らしてみて、本当に色んな面で成長していると感じ「海外行くと人生変わる」「成長する」という言葉は、実際に行って体感してみるからこそわかる感覚だと認識しました。

それは、多様性あふれる「ロンドン」で暮らしているからこそ得られたものだと思います。

たくさんの人に「成長の感覚」を少しでも伝えられたらいいなという思いから、この1年の振り返りシリーズを3つの記事に分けて紹介します。

  1. 日常生活で感じたイギリスの暮らしやすさと魅力
  2. 現地企業で発見!職場環境の違いと日本独特の価値観
  3. イギリスでの日々が教えてくれた、価値観の進化と内面の成長

私は今も「海外行くと成長する」ということ、現在進行形で体感しています。

この感覚を全部言葉にしきるのは少し難しいですが、みなさんの新しい1歩・海外挑戦のきっかけになれますように!

余談🍃
高校の時に何気なく書いた「自分のやりたいことを見つけるために海外に行く」が実際叶っていることに今気づきました…

どんな小さなことでも紙に書くなり、言葉にするなり、アウトプットってホント大事!

心地よい暮らしを支えるイギリスの人間関係と価値観

ロンドンで気づいた価値観は主に5つあります。

譲り合い精神

譲り合い精神が想像以上に根付いていて、本当に驚きました。

電車やバス並んでても「After you」と先に乗り降りさせてくれる方もとても多いです。

他にも…

  • 横断歩道に歩行者がいたら、車が停まって道を渡らせてくれる
  • 電車では、子供、お年寄り、女性に席を譲る
  • ほんの少しぶつかっただけでも「Sorry」と言うし、店の出入りや道を譲る方も本当に多く、必ず「Thank you」と言う

歩行者がいても全く停まらない、我が地元。

チャリ乗っているとき横断歩道で5分くらい待つも全く渡れず、「数秒くらい停まれや!」と心の中でブチ切れて睨みつけていたことも…(小声)

「横断歩道では車は停まらないもの」という認識が見事に覆りました。

日本の電車で「席を譲る光景」はあまり見かけないですが、これはロンドンでは日常茶飯事。

「この人あの駅で降りるから、この人の前に立っておこう…」と考えながら日本では満員電車に乗っていた私ですが、もう「残りのあの1席に絶対座りたい精神」はなくなりました。

必要な人に席がわたればいい、そう思えるまでに心の余裕ができるまでに成長。

イライラしない

特に電車や飛行機の利用時は、「日本で当たり前と考えられていること」が当たり前じゃないことに気づかされます。

電車 (1)急に行き先変わる 
   (2)停車するはずの駅に直前になって停まらないアナウンス
   (3)謎の長めの停車時間
   (4)急なキャンセル
   (5)耳おかしくなるんちゃうかってくらいの走行中の電車の大騒音
   (6)急に次の駅で降ろされる

飛行機 (1)時間通りの出発がもはやまれなくらい遅延は当たり前
    (2)搭乗後にフライトキャンセル
    (3)8時間くらいの大幅遅延で真夜中に日が変わってから家に到着

という様々なトラブルがありましたが、驚くことにも誰一人声を荒げたり、イライラしている人はいないんです。

遅延した飛行機では、むしろ目的地着陸時には拍手が巻き起こることさえもありました。

こういうことをたくさん経験し、周りのイライラしていない様子を見てきたおかげで、何かトラブルがあっても「まぁいいか」で済ませられるようになりました。

人との距離感がちょうどよい

イギリスは日本と同じ島なこともあるのか「人との距離感」は大事にしている印象です。

だからといって冷たいわけではなく、困ったことがあればみんなとても親切に助けてくれるし、舞台鑑賞時には偶然隣に座った方たちとたくさんお喋りしたり。

パブで友人と飲んでいると「君たち元々どこ出身なん?え!僕ら今度アジア圏回って日本も行くねん!」と話しかけられたり
(ナンパ目的ではなく、純粋に自分が旅行行く国から来た人を見て興奮している様子でした)

謙虚で相手の懐には入りすぎないけど、フレンドリーで親切な国民性だと感じます。

大阪出身の私は、この「フレンドリーさ」と「距離感」がとても心地いいです。

男性の育児に関わる度合いがかなり高い

これもロンドンで「素敵だな」と思ったことの一つ。

ファミリーでお出かけしている姿を見ると、ベビーカーに赤ちゃんが乗っているときは、男性がそのベビーカーを押していて、赤ちゃんを抱っこ・おんぶをするのも男性。

こないだ近所の公園では、前と後ろ両方で赤ちゃんを抱っこしているツワモノ男性も見かけました。

私は親戚同士近所にたくさん住んでいるような田舎で育ったので、その光景がとても新鮮に感じられました。

みんな違って当たり前!個性・多様性を認める

イギリス人であればイギリス人なりの「同調圧力」というのもあるかもしれませんが、私は日本で感じていた「精神的窮屈さ」「同調圧力」「外見主義」は一切感じません。

良い意味で、みんな周りにそこまで興味持っていないと思います。

  • 「ロンドンは世界の縮小図」と思うくらい、本当に世界中からの色んなバックグランドを持つ人が住んでいる
  • 「みんな違ってみんな良い」というスタンスで、自分が「外国人/外人」と感じることがない
  • 日本は外見(ネイル、ヘアサロン、マッサージ、ダイエット、スパ…等)にお金をかけさせようとする社会だけど、イギリスはそうじゃない
  • カフェやパブで友人とお喋りしたり、公園でお散歩したりと、表面的な幸せよりも「自分の心が心地よいと感じること」にフォーカスしている

日本にいた時よりも、格段に「精神的自由」を得られていてとても気楽に過ごせています。

最後に髪の毛を染めたのは1年以上前で、表面と内側、毛先と頭部周辺で髪色違うのですが、みんな「良い感じにグラデーションなってて可愛い!」と言ってくれてハッピー。

日本だったら「プリンやばいな」と言われるだろうなと思います。

あとは、ヨガパンツや部屋着のまま(ジャケットやコートは着るけど)すっぴんで近くのスーパーに行けるようになって、本当に楽!

精神的自由についてーハックルベリーフィンの冒険

私は「ハックルベリーフィンの冒険」が好きで何度も読んだことがあります。

南北戦争以前のアメリカが舞台で、白人であるハックが逃亡した黒人奴隷のジムとともに「自由」を求めて冒険するというお話。

最初読んだ時は

白人のハックってもうすでに自由じゃないの?

黒人奴隷のジムが自由を求めるのは理解できるけど…

と疑問でした。

気に入ったものは何度もリピートするタイプなので、何度もこの本を読み返してみると「ハックの自由」が理解できるようになりました。

「白人至上主義社会から離れて、自由気ままに暮らしたい」

ジムのように「奴隷」という制度からじゃなく、ハックにとっての「自由」とはもっと精神的なものなんだと気づきました。

この冒険を通してハックは精神的にも成長していき心の自由を得る、というストーリーで「まさにこれ今の私やん!!!」と、数か月前めちゃくちゃ内省モードだった時に気づいたんです。

昔好きだった本が、こうして自分の人生に繋がってくるとは思ってもいませんでした。

皆さんも昔好きだった作品を振り返ってみると、そういう発見できて面白いのでぜひやってみてください!

日本に置いてきたので、どの出版社のものを読んだかは忘れたのですがAmazonにたくさんあります!ただの歴史もの小説ではなく、色んな気づきを得られます。

自然と歴史が息づくロンドンの街並み

ロンドンの街並みは散策しても飽きなくて本当に楽しいです。

散策しまくって日本と違うなと感じたことは主に2つ。

心が癒される!どこにでもある豊かな緑

  • 都会なのに大阪や東京みたいに高層ビルが狭いエリアにひしめき合ってなくて、窮屈な感じがしない
  • 大きな公園や緑が多く、どこへ出かけても広々とした緑あふれる場所へたどり着ける

日本だと買い物するために都会へ出るだけで、狭いエリアに色んな建物が立ち並んでいて、それに疲弊することが多かったです。

もちろんロンドンは観光客も多くセントラルは人も多いですが、建物や街並みから感じられる「圧迫感」というのは少ない気がします。

それに加えて、どこへ行っても徒歩圏内で広々とした公園に行けてしまうので、街ブラにちょっと疲れたときは、公園のベンチに座ってゆっくりするのも贅沢な時間。

公園ではジョギングしている人、犬の散歩している人、スポーツしているグループ、ベンチでゆっくりお喋りしている人、など色んな人が公園でのひと時をそれぞれ楽しんでいます。

大阪に住んでた時は「買い物疲れたから公園で休憩」なんてしたことなかったんですが、ロンドンで「緑に囲まれながら過ごすひととき」の良さに気づきました。

歴史を感じられる築数百年の数々の建物

他に気づいたこととして…

  • 新しい家が建っているのを見かけない
  • デザイン性のある建物が多い

日本だと新しい家が建設されているのよく見かけますよね。

それがロンドンでは一度も見たことがないです。

レンガや石材を家の主な材料として使ってるため耐久性もあり、築何百年のお家もかなり多いです。

  1. 古い建物の耐久性が良く、それを大事にしようという考えがあること
  2. 大家さん曰く、ロンドンには新しい家を建築できるほどの充分な土地がない

これらの事情を知って、新しい家が建っているのを見かけることがないのにも納得。

一方で一部のエリア(Batterseaなど)では新しいビルやフラットなどの建築が進んでいて、とても現代的なおしゃれな建物を見かけます。

日本のように台風や地震などの自然災害が少ないことも要因となって、古い建物が現在でも残り、デザイン性のあるビルも多いのかなとも感じました。

まとめ

「イギリス人は冷たい」というようなステレオタイプも時々耳にすることはありますが、私は実際ロンドンに暮らしてみてそのように感じたことは一切ありません。

嫌な思いや怖い思いも一切したことないですし「来てよかった!」と思えることばかりです。

周りの優しさ、生き急いでいない感じ、落ち着く街並みに触れてきて、イギリス・ロンドンで私は「生きやすい」と感じます。

日本だったら、転職・キャリアチェンジ・結婚・出産は30歳まで…みたいな風潮がありますが、それからも逃れられて本当に気が楽で、解放された気分。

元々私は何かあっても「そういうものなのか~」と疑問持たずにすぐ信じたり受け入れるタイプなので、包容力が大きいのもあるかも…?笑

実際に長期間暮らしてみて初めて、その土地の慣習や文化、人との距離感など細かいところまで理解できるようになってくるんだなと感じます。

また、このイギリスの贅沢しなくても心が豊かになる暮らし」が、幸せや価値観は表面的なもので決められるのではなく、もっと心の深いところにあると気づかせてくれました。

次回は「現地企業で発見!職場環境の違いと日本独特の価値観」について。

お楽しみに!

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