こんにちは、Rukaです!
私は新卒入社で6年半務めた日本の金融機関を退職し、現在YMSビザでロンドンに滞在、現地企業でフルタイムで働いています。
ブログのタイトルで「YMSロンドン生活」と設定しながらも、そちらに関して全く執筆していなかったので今回書こう!と思い立ちました。
初めてのYMS関連の記事は、YMS以外でも海外挑戦を考えられている方、それに限らず何か新しいことに挑戦しようと考えられている方、そんな方々の背中を押せるような内容になっています。
人生の次のステージへ向かって行くにあたって、一度決意をしても
本当にこの道に進んで大丈夫かな
と不安になる瞬間が必ずあると思います。
私自身、渡英前は「何とかなるだろう」と思える瞬間と「実家から出たことないし、留学も行ったことないのに海外で自立できるのか」と不安になる瞬間が交互に来ていて、情緒不安定になっているときもありました。
ですが、ロンドンへ来て約10か月、毎日とても充実してストレスフリーな生活を送ることができています。
そこで、今回は以下のことをメインに私の実体験を共有させていただきます。
- なぜYMSに挑戦しようとしたのか
- 渡英までのモヤモヤ
- モヤモヤしながらも行動できたワケ
私もこの類のブログやら記事を読み漁り、「行ってしまえば何とかなる」「行動する前が一番怖い。行動してしまえば大丈夫」と書いている方がほとんどでした。
日本を出発するまで疑っていましたが、実際に渡英してみて本当にその通りでした!!!
今回、私の実体験を読むことで
不安を感じたり、情緒不安定になってしまうのは当たり前なんだ!
行ってしまえば何とかなる!
と認識していただき、不安解消に少しでも繋がったら嬉しいです!
なかなかの長文になってしまったのですが、ありのままの話をした方が身近に感じていけるかなと思い、執筆しました。
長いわ!と感じられる方は、目次から気になる箇所だけクリックして読んでくださいね。
皆さんの背中の一押しになりますように!
YMSとは?
YMSとは、イギリスに最大2年間滞在できるビザです。
学校に通える期間に制限もなく、一部の分野を除きほとんどの職種で就労が可能で、他国のワーホリビザに比べても自由度が高いです。
2023年までは申請枠が年間1,500名で抽選方式だったのが、2024年から申請枠が6,000名の先着順に変更になりました。
今まで宝くじレベルともいわれていた狭き門だったのが、申請枠が大幅増加されたことでより多くの人に渡英のチャンスが与えられるようになりました。
YMSに関する最新情報は、イギリス政府の公式サイトをご確認ください。
海外挑戦のきっかけ
きっかけは主に2つあります。
- 元々英語や海外に興味があった
- 日本での仕事に限界を感じた
海外への興味
小学校中学年の頃は英会話教室に通うも「頭痛いから行きたくない!!!」と全力で拒絶するほどでした。
そんな私がなぜ海外や英語に興味を持つようになったかというと…
小学校高学年になってハマったアイドルが英語の勉強をしていると知ったからです!!!
浅はかな理由だなと我ながら思いますが、こうして新卒入社で6年半勤めていた会社を退職してイギリスに来ているので、今ではあの時の彼には感謝しかありません。
両親の影響もあってビートルズや80年代洋楽をよく聞いていて、毎週図書館に通っては世界中の国の慣習や文化などが特集されている本を借りては読んでいました。
そんなこんなで高校も英語科に進学し、大学でも英米関連の学科へ進学。
留学は一切したことなかったのですが、大学生の頃から必死にバイトをして年2回ほどは海外旅行へ行く生活を送っていました。
当時留学を選択しなかったのは「せっかく海外行くのに勉強時間に費やしたくない。色んな場所へ行って、色んな景色を見てみたい」と考えていたからです。
大学生の頃にゴールドゴーストへ旅行した時に、ワーホリをされている日本人の方に出会い(その方は日本に帰りたいとおっしゃっていましたが…笑)、バイト先では20代の頃にオーストラリアワーホリしていた方に出会ったりしました。
小学校高学年の頃から海外や英語に興味を持っており、大学生になってワーホリ経験のある方複数に同時期にお会いしたことから、漠然と「ワーホリっていいな」と大学生の頃から頭の片隅にありました。
日本での仕事
新卒で入った会社で金融のバックオフィス事務の仕事をしていました。
仕事自体が苦痛だったわけではなく、仕事の進め方、残業、年功序列制度、などなど企業文化に納得できないところがたくさんありました。
その違和感は社会人2年目からジワジワと感じていて、数年分積み重なった結果「この企業文化から抜け出したい」と本格的に思うようになりました。
具体的にどんなことに納得できなかったかここに書き出してみたのですが、1,000単語以上になってしまったので割愛します笑
他の理由としては、事務は単純作業なので成長実感や誰かに貢献できている実感がなかったということも挙げられます。
また、金銭の支払業務がメインの仕事だったので、お客さんからの電話も「数か月前に手続したのに、まだ支払い確認できない。いつになったら支払われるの。早くして。」というクレームのような問い合わせが大半でした。
それらによる疲弊も積み重なり、退職を決意、次のステップを踏み出そうと決めました。
なぜYMSに踏み出せたのか
前述のとおり、企業文化から逃れたくなって本格的にワーホリを考え始めます。
なぜ踏み出せたのかなと振り返ってみると、以下の2点がメインの理由になります。
- 運試しで申し込んだ2023年1月のYMS抽選に落選
- 自己分析しまくった
YMS抽選に一度落選
運試しのような感覚で、2023年1月のYMSに応募しました。
行ってから何をしたいとかは一切決めていなく、心の準備もできていなかったことを神様に見透かされたのか、この時は落選してしまいます。
運試しと思って応募したYMSですが、落選を経験するとすごく悔しくなり「次は絶対当選するぞ!」と心に火が付きました。
この時に改めて「ワーホリ」「YMS」について調べ始めたのですが、インターネット検索で出てくるのは「ワーホリの闇」とか「帰国後のキャリアに不利」などネガティブなことばかり。
そこで「本当に私の人生にワーホリという選択肢が必要なのか?」と考えるために行ったのが自己分析です。
数か月にわたって行った自己分析
本っっっ当に色々試しました!
マインドマップや適職診断なども含めて約10個くらいのことをひたすら行いました。
10個ってそんなにやらないといけないの?
と面倒に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。
取り組んでいく中で、やってみてよかったものと違和感を感じたものが出てきたので、こちらの記事にて詳しく紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。
この自己分析のおかげでYMSに挑戦しよう!と決意できましたし、渡英してからの目標ややりたいことも明確になりました。
まだ目標やこれからのキャリアはアップデート中ではありますが、こんなにも自分に向き合ったのは初めてで、大学の就活で行った自己分析、自分のこと何もわかってなかったなと少し反省。
ただ「今後どういう人生を歩んでいきたいか」は一度決めたらそれで終わりではなく、アップデートすることも必要で、定期的に振り返ることもとても大事だと認識しました。
自分の得意不得意、価値観、目標が分かってくると不安解消にも繋がってくると思うので、お役に立てたら嬉しいです。
ちなみにこの自己分析、会社のランチ中にもスマホとノートを使って行っていました。
ある日、会社の先輩に「辞めたりしないよね!?新人の子が辞めた時もその直前、スマホで動画見ながらノートに何か書いたりしていたから…」と声をかけられ、ドキッとしました。
会社には1ミリたりとも何もバレたくないという方は、自宅やカフェで行うことをお勧めします。笑
イギリスを選んだ理由
こちらは主に3つに分かれます。
- ヨーロッパの国をたくさん旅行したい
- オフィスワークがしたい
- モドリッチのレアルでのラストイヤー・引退までを見届けたい
多くの国を旅行して見てみたい
一番の理由はヨーロッパの国をたくさん訪れてみたかったからです。
イギリスへ来る前までも海外旅行にはよく行っていて、その当時のべ20か所を訪れていました。
主な旅行先は、アジアやミクロネシア、オーストラリアで、ヨーロッパへは2回ほどしか行ったことありませんでした。
費用面や飛行時間の観点から旅行先としてあまり選んでこなかったものの、建物が可愛らしく自然も美しいヨーロッパに憧れはずっとありました。
キャリア面
接客が苦手でシフト制勤務にも耐えられる気がしなかったので、仕事はオフィスワークをしたいと考えていました。
ヨーロッパで英語圏の国でワーホリができるところ、となるとアイルランドとイギリスの2つに絞られます。
イギリス、特にロンドンはアイルランドに比べて経済規模も大きく、企業やビジネスチャンスもたくさんあると感じたので、イギリス(ロンドン)を選びました。
元々現地企業就職志望で、ありがたいことに現地企業で働かせていただけています。
渡英前は「英語がネイティブレベルじゃない外国人を本当に雇ってくれるのか…?」と不安になり「現地企業への就職が厳しそうだった場合どうするか」も考えていました。
ロンドンのほうが日系企業も多いですし、日本で勤務していた企業の親会社がロンドン支店を持っていました。
日系企業のカルチャーから抜け出したかったくせに「何もかもうまくいかなかったら直談判して拾ってもらおう」という考えも持っていたことも、ロンドンを選んだ要因の一つです。
モドリッチの追っかけ
どういうこと???と思うかもしれません。笑
実はYMS落選後2度目の申請に申し込む前に、サッカー観戦のためにスペインへ行きました。
ところがその前後数試合、モドリッチはケガで試合に出なかったんです!!!
それが結構ショックで「絶対ベルナベウ通いまくってやる🔥」と火が付き、スペインにも通いやすそうなイギリスを選びました。
購入のタイミングにもよりますが、往復の飛行機代もサッカーのチケットよりも安いので、本当にイギリス来て大正解!
実際に日本を出発してから、ラリーガと代表戦合わせて8試合ほど観に行けてるので「夢って叶うんだなー」とひしひしと感じております。
当選後の不安とモヤモヤ
2023年7月に申請するまで、渡英後のプランは割としっかり考えていました。
語学学校、渡英日、イギリスへ行ってから挑戦したいこと、行ってみたい旅行先のリスト化、YMS当選した時に必要な10年分の渡航履歴の洗い出し、などなど。
ですが、実際当選してみると「色々ちゃんと計画はしていたけど、本当に大丈夫か…?」と言葉にも言い表せれないような不安やモヤモヤに襲われ始めます。
モヤモヤしながらも当選後の1週間後には飛行機のチケットをちゃっかり購入し、ビザ取得の手続きや語学学校の申し込みなど諸々の手続きも、淡々とこなしていました。
渡英日と会社の引継ぎ作業のことを考えると、当選後1か月以内には退職を申し出ないといけなかったものの、なかなか言い出せない日々が続くのでした。
会社へ報告
「引継ぎのこともあるし、異動の時期だし、早く上司に言わないと」と思いながらも、チャットで「話したいことがあるので時間ください」と打っては消す、打っては消す…というのを1か月ずーーーーーっと続けていました。
「また今日も言えなかった。この1日の緊張何だったんだ…」となる日々。
1か月経ち「そろそろ言わないと本当にヤバイ」と、ギッリギリになって「話したいことがあるので10分ほど時間をください」と金曜日の帰り際にチャットで言い逃げして翌週にようやく報告。
上司からは「すごいね!念願の夢が叶うんだね!私の時代は転職とかそういうのって当たり前にとらえられてなかったから、どんどん挑戦していってほしい」ととても背中を押してくれました。
職場の人にも退職する旨が伝えられ、理由までは発表されてなかったのですが「海外行くの?ワーホリ?転職ってイメージが全然わかなかったから」と、何も言っていないのにほとんどの同僚にはなぜかバレバレでした。
自分では隠してるつもりでも周りには何かしら感じ取られているもんなんですね。
家族へ報告
実は…家族へは退職後に報告しました。
親に反対されるとは全く思っていなくて、私がいなくなることで両親の精神的負担が増えてしまいそうとか、心配かけてしまうだろうな、親の気持ちを考えるとなかなか言い出せず、退職後、かつ日本出発まで1か月切っている頃に伝えることになってしまいました。
それにもかかわらず「いつか行くと思ってたよ~」程度で終わり。
色々思うことはあったかと思いますが、何もネガティブなことは言われることなく応援してくれました。
私も将来は自分の両親のように子供の夢を応援できる親になりたいと思いました。大感謝。
いよいよ渡航、そして現在
日本出発後はすぐにイギリスへ入国したのではなく、20日間ほどスペインとクロアチアで旅行(という名のモドリッチ追っかけ)をしていました。
追っかけのおかげか、出発後はホームシックになる暇もなく、冬のイギリスも元気に乗り越え現在も充実した日々を過ごしています。
今は何にも縛られることもなく、自由に好きなように生きられていて一歩踏み出してよかったと心から感じています。
まとめ
私が感じた不安の種類は2つあって、
- 未知なことに対する不安
- 家族に心配かけてしまう…とか自分以外の周りが感じるであろうと勝手に想像していた不安
これらの不安を感じながらも渡英に踏み込めたのは、やはり「YMSでイギリスへ行きたい」と、心の中では自分のやりたいことが決まっていたからだと思います。
頭で考えてしまうと、あれもこれも不安…と堂々巡りになってしまいますが、そういうのを一旦置いといて「自分の心」「自分のやりたい」に目を向けてみてください。
そうすると、自分が挑戦したいことがハッキリわかると思います。
不安はちらつきますが、自分のやりたいことが決まったら脳を空っぽにして淡々と手続きをこなすのみ!
私もそう行動してきて、渡英してからは当時の不安や悩みすらも忘れてしまいました。
こうして記事を書こうと決めて色々思い出してみて、「あの時すんごい悩んでたなぁ」と懐かしめるくらいになっています。
繰り返しになりますが、私は今、何にも縛られず自分の軸で生きられていて人生で一番幸せだと感じています。
ワーホリやYMSなど海外挑戦で悩まれてる方!
1歩踏み出してみれば絶対になんとかなります!
頭で考えず、心に従ってご自身の「挑戦してみたい」をぜひ行動に移してほしいです!
ずっと実家暮らしで、就職さえも出身地から出たことなかった私。
そんな私でも異国の地で自炊もしてお弁当も作り、他の家事もこなしながら、フルタイムで働き、週末には海外旅行という生活を送れています。
私の経験が皆さんの1歩踏み出す勇気に少しでもなれたら嬉しいです!
長文の記事を読んでいただきありがとうございました。
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