ウィーン|暑さにほぼ負けた優雅な貴族旅

ウィーン美術史美術館 海外旅行

こんにちは!YMSビザでロンドン暮らし中の栞です。

今回は2024年6月末「シェーンブルン宮殿のお庭でミュージカル・エリザベートを鑑賞」という貴族のような休暇を過ごすために行った、ウィーン旅の話。

クラシック音楽も大好きで、小学生の頃に図書館へ通い詰めてWikipediaでも調べまくって、だだハマりしたハプスブルク家の本拠地に行ける!ということで、行く前からめちゃくちゃ楽しみにしていました。

だがしかし熱波が来ていて、市内は33℃近くで湿度もやや高め(ロンドン比)。

ホテル以外は、レストランや美術館も含めクーラーほぼナシ。

しまいには帰りのフライトとんでもない大幅遅延という、行く前に想像していた「優雅な貴族旅」とはかけ離れたものに(笑)

暑さに負けながらもできる限りの力を振り絞って、クラシック音楽を満喫、ミュージカル鑑賞、グルメ堪能と、頑張りました!!

熱波の中頑張ったウィーン街探索、ぜひ見ていってください~!

中世の雰囲気が今でも感じられるウィーンの街並み

ウィーン国立歌劇場
ウィーン国立歌劇場

ウィーンの街は快晴で、中世の建物がよりハッキリくっきり見えました。

それも相まってか、中世に相当な勢力を持っていたその力強さも垣間見えて「おぉ~!!!あのハプスブルク家の街にやってきた!!!」と大興奮。

ウィーン国立歌劇場、別の角度から見るとこのような感じ。

ウィーン国立歌劇場

この周りにはキャッチのお兄さん方(キャッチという言い方が合っているかは不明)がたくさんいて「今日の〇時から、ここでコンサートあるよ~」とめちゃくちゃ話しかけられました。

残念ながらこの日の夕方はエリザベート鑑賞の予定が入っていたので、「今日は予定あるねん~」と言うと、「じゃあ明日は?明日の〇時からだと、ここでコンサートあるよ」と結構ガツガツきます(笑)

その翌日の夕方には空港に行かないといけなかったので、惜しくも断りました。

キャッチのような形で声かけられると身構えてしまいますが、紹介されたコンサートはどれも魅力的なものばかり!

もし次回またウィーンに来るようなことがあったら、事前のコンサートを予約せず、現地のこういうところでコンサート探してチケット買うのも楽しそうだなと感じました。

街歩きを進めると、中世の建物がそのまま残っているところが大半で、現代的な建物はチラホラ。

ウィーンの街並み

その時は暑すぎて「早よどっか陰か涼しいところへ入らしてくれ」っていう気持ちで正直ささーっと歩いてたけど、今見たらささーっと歩いてたのもったいない…(笑)

ハプスブルク家の下で大きな発展を遂げたウィーン。

暑くてその思いを没頭させられなかったので、もう一回行かねば。

そしてようやく避暑地(シュテファン大聖堂)にたどり着きました!

シュテファン大聖堂

避暑地という言い方をしてしまいましたが、歴代のハプスブルク家の君主の墓所であり、なんとモーツァルトの結婚式&葬儀が行われた、とても歴史のある大聖堂。

外はゴシック調だけど、中はバロック様式です。

シュテファン大聖堂

教科書でしか習わなかったハプスブルク家とモーツァルト。

当時は自分からはあまりにも遠すぎてもはや「空想の人物」くらいに感じていたけど、ここに来て「存在していたんだ…」と身をもって感じることが出来て不思議な気持ちに。

教会を後にすると、観光客を乗せた馬車が普通にウィーンのど真ん中を歩いていました。

ウィーンの街を歩く馬車

馬のためなのかはわからないけど、打ち水をしているおじいさまもいて「世界共通なんだ!」と驚きました。

その時の動画をインスタに載せているので、こちらのリンクからのぞいてみてください。馬の足音も聞こえます🐎

赴くままに歩いているとペスト記念柱を見つけました。

ペスト記念柱

17世紀のペスト流行の終息を記念して建築されたものだそう。

終息の記念柱であるものの、私にはその喜びよりも、苦しみや悲しみの方が伝わってきました。

そこから5分ほど歩くと、ホーフブルク王宮の姿が見えてきました。

ホーフブルク王宮

この王宮は640年もの間ハプスブルク家の権力の中心で、マリーアントワネットもここで生まれたそう。

シュテファン大聖堂に引き続き「教科書やWikipedia、本でしか聞いたことなかった人物がここに存在していたなんて…」と歴史は確かに起きていたことを実感。

このとき午後2時前。ヨーロッパでは太陽がだんだん本気を出し始めるとき。(午後5~6時の方が割と暑いかも)

日本よりも湿度は低いけど、日差しは日本よりもじりじり焦げるような感じ。

この後、夕方からエリザベートのミュージカル鑑賞の予定があったので、休憩しようってことで夕方5時過ぎまでクーラーの効いたホテルの部屋で仮眠を取りました。(ベッドに寝転がるとクーラーの風が直に当たってこの後風邪をひくのでした…みなさんもホテルのクーラーには気を付けて!)

クラシック音楽ゆかりのスポット|憧れの指揮者体験も!

クラシック音楽の本場と言っても過言ではないウィーン。

音楽の家というミュージアムでは「指揮者体験ができる」というのを事前情報で仕入れていて、絶対やりたい!!!ってことで訪れました。

音楽の家

入ってみると早速面白そうなものを発見。

階段が鍵盤になっていて、上ったり下りたりするとそれに合わせて音を奏でるんです!

音楽の家の鍵盤階段

このときは子供たちが楽しそうに遊んでいたのでできなかったけど、帰り際にしっかりトライ◎

鍵盤の階段で遊んだ時の動画は、こちらのインスタの投稿でチェック✅

これ以外にも参加型ゲームが!

音楽の家

4つのパートに分かれていて、サイコロを振るとそれぞれのパートに楽器があてがわれます。

その出てきた楽器で四重奏が演奏されるというもの!

その時の様子は、こちらのインスタの投稿よりチェック✅

音楽の家

他にも自分の名前を入力したら、それに合わせてオリジナルの曲を作ってもらえたり、見る・聴くだけじゃなく、参加型アクティビティがたくさんあってめちゃくちゃ楽しい!

その時の様子は、こちらのインスタの投稿よりチェック✅

そして、念願のこちらに到着…!

音楽の家
音楽の家、指揮者体験

好きな曲を選んで、音楽に合わせてこの指揮棒を振るだけで、ほんまに指揮者になったかのような気分に。

しかも自分が振るスピードに合わせて、画面上のオーケストラが演奏してくれるという一体感も抜群!

私以外にも家族連れが居たりして、子供たちだけでなく大人もとても楽しんでいる様子でした。

私はみんなが去った隙に全曲制覇!!!

もうそれはそれは楽しくて、いつこの場を去るべきか分からんくらい、ずっとここにいて演奏続けたくて仕方なかった(笑)

館内はシュトラウスを中心に明るい楽しいクラシック音楽が流れていて、参加型のものもあったり、どの部屋行っても楽しめます。

クラシック音楽好きな方にはぜひ行ってほしい!

厳選おすすめグルメ3選

ザッハトルテの老舗カフェザッハー

まず外せないのはザッハトルテ。

老舗のカフェザッハーにやってきました。

ちょっと時間がずれると長蛇の列なので、早めに行くのがおすすめです。

カフェザッハー

内装もこの赤が基調とされていて、高級感あふれる雰囲気。

各テーブルに1輪のお花が添えられていて素敵な空間でした。

カフェザッハーの内装

私は贅沢にも朝ごはんとして、ザッハトルテとカフェラテをいただきました。

貴族のような優雅な旅、この時はまだ順調(笑)

カフェザッハーのザッハトルテとカフェラテ

濃厚だけど甘ったるすぎず、ホイップクリームとの相性も抜群!

店内にはお持ち帰り用のザッハトルテもたくさん売られています。

カフェザッハーのお持ち帰り用ザッハトルテ

バックパック一つで来ていた私は、お土産用に買うのは断念。

この素敵空間で味わうからこそ、美味しさは増す!はず!

カフェザッハー:詳しくはこちらのリンクよりチェック✅

激うまイタリアン:Trattoria La No

ここイタリアンがもうめちゃくちゃ美味しくて!!

トラットリアトスカーナ

ウィーンでおすすめ教えてと言われたら、もれなくここを教えるくらい。

このパスタのソースと魚介のうまみがしっかりびっしり詰まってて、1年たった今でもすぐに思い出せるほどの美味しさ。

魚介パスタ

口に入れるたびにその凝縮されてうまみがブワっと広がって、もう最高なんです。

パスタはシンプルイズベスト。ウィーンでまさかこんなにも美味しいパスタを食べられるとは思わず。

でも一つ注意点が…ヨーロッパあるあるなんですが、クーラーがない!!

店内には大きな扇風機があるだけだったので、夏は外の空気が触れられるテラス席がおすすめです。

私が行ったときは陰になってたものの、風がなくて気温は30~35度だったのでそれでもちょっと暑く感じられました。

Trattoria La No:詳しくはこちらのリンクをチェック✅

日本でも大人気のデメル本店

日本でも人気の洋菓子、デメル本店へも行ってきました。

店内はまるで高級ブティックのような雰囲気。

デメル本店

店内にはいろんな種類のチョコレートとパンが売られていて、どれを選べばいいかわからん!

そんな中私が選んだのは、翌日の朝ご飯用のパンオショコラとクロワッサン。

値段はそこまで高く感じられませんでした。

デメルのパンオショコラとクロワッサン

ほぼ手のひらサイズのパンで、結構大きめでフワフワで美味しかったです!

デメル本店:詳しくはこちらのリンクをチェック✅

この旅のメイン!シェーンブルン宮殿でエリザベート鑑賞

この旅の目玉、シェーンブルン宮殿のお庭でエリザベート鑑賞!

夕方だったらもう涼しくなっているだろうし、早めに行ってシェーンブルン宮殿探索してから会場入りしようと思っていたところ…

午後5時、まだ暑い!!!せっかくホテルの部屋で涼めた効果もあっという間に消えました。

庭園や動物園、宮殿も全部回ろうと早めに行ったものの暑いしもう疲れた…ってことで会場入りすることに。

シェーンブルン宮殿でエリザベート鑑賞

この時すでに若干雲がありますが、会場入りした時は雲一つなく陰も風も無い状態。

もう暑いし疲れたから帰ろかな…とさえ思ってしまったけど「みんなにシェーンブルン宮殿のお庭でエリザベート見てくる~♪」と言いふらしていたから、何が何でもこの目で納めなければ!!!という使命感を抱き、何とか耐えました。

あの時みんなに言いふらしていてよかった(笑)じゃなきゃ観ずに帰っていたかも(笑)

周りのお客さんを見ているとヨーロッパ系だけでなくアジア系の方も結構いて、何なら隣の席も日本人の方だったくらい。

世界中の人から愛されている作品なんだなあとしみじみ。

午後8時半スタートで始まるころにはこの曇り空、ありがたや。

シェーンブルン宮殿のお庭でエリザベート

開演後は撮影禁止だったので写真はないんですが、それはもう鳥肌ものでした!!!!!

もちろん全編ドイツ語で座席も後ろの方だったけど、演技の迫力はめちゃくちゃすごかった。

しかもオーケストラの生演奏付きだったので、音楽も心に響いて「わたしだけに」をしばらく口ずさんでいました。

わたしだけに」:素敵な曲なのでぜひ聴いてみてください!適当に口ずさんでいると、なぜか途中から「赤いスイートピー」になります…(笑)

演技の音楽の力強さ、物語の舞台であるシェーンブルン宮殿で鑑賞…全部の要素の相乗効果で、本当に作品の舞台になった19世紀にタイムスリップしたかのよう。

これ以上贅沢なミュージカル鑑賞ないで…って思わせられるくらい圧倒的でした。

夜のシェーンブルン宮殿

まるで宮殿!ウィーン美術史美術館

展示貿易センター
こちらはウィーン美術史美術館前にある展示貿易センター

このカフェの雰囲気がめっちゃいい!!と聞き、行ってきたウィーン美術史美術館。

まるで宮殿のような佇まい。

ウィーン美術史美術館

外観のその宮殿のような雰囲気からも予想していた通り、中もゴールドを基調としていてとても豪華な雰囲気でした。

ウィーン美術史美術館の階段

かつてヨーロッパを牛耳っていたハプスブルク家のコレクションも多く飾られているこちらの美術館。

さすが牛耳っていただけあるわ…と納得させられる豪華さです。

ホテルでゆっくりしすぎてもうすでにこの時お昼どきの13時。

展示物を見る前にカフェへすぐに向かいました。

幸い列はなくすぐ入れたものの、数分後には長蛇の列!早く行くのがおすすめです。

カフェの天井も内装もかなり豪華で、カフェの外からカフェの写真を撮影する人もかなりいるほど。

ウィーン美術史美術館のカフェの天井

カフェの席から見える景色がこれ!なんとも豪華で贅沢な景色。

王族が宮殿で食事中に見ていた景色もこんな感じだったのかなと想像してワクワクしながら食事をしました。

ウィーン美術史美術館のカフェ

暑さで休憩時間長めなのも含めて、貴族のような旅出来ている気がする。

ここではマッシュルームリゾットをいただきました。

ウィーン美術史美術館カフェのリゾット

マッシュルーム以外のキノコが気軽に見つからず、キノコに枯渇していたキノコ大好きな私。

ひっさしぶりにエリンギを食べられて感無量!!

ご飯食べた後は展示物見て回ろうと思ってたんですが、この美術館、クーラーがついていない…。

はたまた暑さで疲れたわたしは美術館内のベンチに座って休憩。

ウィーン美術史美術館の階段

お分かりだろうか…私が今までここに載せた写真、カフェか階段しかないことを…

はい、ほんまにこの階段周辺とカフェしか行ってません!!!

夏以外にリベンジします!!!

ウィーン美術史美術館:詳しくはこちらのリンクをチェック✅

人生最大のフライト遅延

「暑いしもう街歩きする気力も残ってないから早めに空港向かおう!」と思い、17時発のフライト乗るためきちんと2時間前の15時到着。

せっかく早めについたのに、なんとその時点で5時間半の遅延!!

空港にクーラーついていたのがせめてもの救いでした…。

それからお腹空くまでは空いているゲートでリラックス。

お腹空いてきた頃に近くのカフェビストロへ行き、こちらを食べて気力回復。

ポテトとウインナーのベーコン巻き

ウインナーをベーコンで巻くという背徳感マックスのフードは激うまでした!

このカフェビストロの名前は「ヨハンシュトラウス」

メニューも楽譜のようなデザインで素敵でした。

ウィーン空港、ヨハンシュトラウスのメニュー

食べ終わっても搭乗時刻までまだまだ時間あるし、どうしよっかな~っと思っていると、隣の席のお兄さんがノートパソコンでEUROのイングランドvsオランダの試合を視聴中しているのを発見!!!

ずうずうしくも見せてもらって、そのお兄さんともう一人別のおじさまと3人で観戦していました。

サッカー終わるころにはまぁ搭乗の目途もたっているだろうと思ったのものの…

搭乗予定時刻がだんだん遅くなっていっている!!!

コンセントが使えたのと、クーラーがガンガンに効いていたのとで何とか耐えました。

最初は5時間半遅延だったのに、最終的には8時間半ほどの遅延で搭乗したのはもう日が変わった頃。

8時間半の遅延、サッカー観戦&食事以外にやっていたことはジャーナリング!

ちょうどキャリアでしんどいなって感じた出来事があって、「今の仕事の好きなところ」「苦手なところ」をひたすら書き出して、それをまとめて自分がどんな働き方を望んでいるかを考えていました。

自分の人生についてもたっぷり考えることができた長い待ち時間。

それにも関わらず、文句言ったり怒っている人は全く見かけず、みんなベンチや地べたに座って各々の待ち時間を過ごしていました。

この光景を見て「まぁそんな急がなくていいか~のんびり行こう~」と思わせてくれるように。

日本だと1分遅れるだけで謝罪するし、私も「何遅れてんねん」って思ってたけど、ロンドンに住み始めてからは遅延にイライラすることはほぼゼロになったかも。

遅延で待っている時間の中でも出来ることたくさんあるし、人生のんびり行こう!

まとめ

「シェーンブルン宮殿でエリザベート鑑賞」というメインの目的と併せて、美術館へ行ったり美味しいもの食べて、クラシック音楽に所縁のあるスポットを巡るという貴族のような優雅な旅!

やりたいことの最低限は達成できたものの、暑さでホテルで休憩したり、美術館もカフェと階段しか行かなかったり、シェーンブルン宮殿もちゃんと見れなかったり…

満喫したけどやり残したこともいくつかあるので、これはまた別の機会にウィーンに行くというお告げだな!と判断!

また、8時間半の遅延でもイライラすることなく、その時間を使って自分と向き合ったり、「むしろクーラー効いてる場所に居れてよかった」と思えるくらい、今回の旅では私自身も成長を感じました。

暑くて旅中に初めて「早くロンドン帰りたい」とさえ思ったほどだったけど(笑)

何はともあれ、ずっとやってみたかった音楽の家での指揮者体験もできて、本場のザッハトルテも食べることができ、何よりあのエリザベートを「シェーンブルン宮殿」で鑑賞できたことが本当に幸せでした!

もうあれから1年。また夏が来ようとしているので、夏以外の時期にまた訪れたいです!

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