ギリシャが教えてくれた、「自分探し旅」の終わり

パルテノン神殿 海外旅行

こんにちは!YMSビザ(ワーホリと似た制度)でロンドンで暮らしているRukaです。

ついこないだ行ってきた1週間のギリシャ旅で「旅の区切り」のようなものを感じました。

「感覚が新鮮なうちにみなさんとシェアしたい!」と思い、「その旅の区切りは何だったのか?」について綴っていきます。

訪れたのは、アテネ、メテオラ、ミコノス島、デロス島。

ギリシャ旅の2週間前に行ったオランダ旅でも「私にとっての旅の意味」を、2024年3月のセルビア旅から上書きしたところでした。

でも、紀元前から文明が発達していたこの地で私が感じ取ったものは「旅への在り方」だけではなく、人生やキャリアなどへの考え方にもかなり影響を与えてくれました。

📝セルビア旅で気づいた旅の醍醐味、オランダ旅での内面の変化は以下の記事で執筆しています。
気になる方はこちらもぜひ読んでみてください!

今回の記事では、6つに分けてひとつずつ丁寧に深堀っていきます。

  1. なぜ「区切り」と感じたか
  2. ギリシャは今までの旅と何が違ったのか
  3. 「もう外に探しに行かなくていい」と思えたのはどうして?
  4. 「自分探し」って、結局何だったのか
  5. 旅が与えてくれたものは何だった?
  6. これからの旅のテーマは?今後の発信にはどう影響しそう?

いつもより少し長くなるかもしれませんが、楽しんで最後までお付き合いいただけると嬉しいです!

なぜ「区切り」と感じたのか

今回のギリシャ旅で「旅の区切り」と感じたのは「心がまっさら・ゼロになった感覚」があったからです。

「旅しなければ!」と覚悟と使命感のようなものを背負いながら、怒涛のように月1~2回旅を続けていたのが、「もう大丈夫かな、そろそろ落ち着こうかな」と思えてきたんです。

その感覚が自分の中ではすごく不思議に感じられました。

この「ゼロになった感覚はなんだろう」と考えを進めてみると「内面・人生が次のフェーズへ行く前の静けさでは?」と分かり、それがとてもしっくり来たんです。

オランダでは「自分がこれから生きていくための居場所探し」と認識した旅が、実際の旅のメインは「物理的な場所」ではなく「内面の変容の旅」だったことに気づきました。

心が一旦まっさらになったことで

居場所探しも自分探しも、今のフェーズでは一旦完了!もう外に探しにいかなくていい。答えは心の中にあるし、私も全部知ってる!

と思えました。

この「心がまっさらになった感覚」が、私にとって区切りと思えたきっかけでした。

ギリシャは今までの旅と何が違ったのか

メテオラ

渡英後に訪れた都市は50都市以上。

数々の土地を訪れた中、これまでの旅と違ったことは前まで恐怖と感じていたことを恐怖と感じず、途中で諦めることなく乗り越えられたこと」が一番大きな違いです。

心の殻を破ることができた、自分の中でもかなり大きな出来事だったので、詳しい内容は次の記事で書く予定ですが、端的に言うと…

高所×閉所×孤立感が重なると足もすくんでしまっていた私が、複数の修道院が崖の上に建てられているメテオラに恐怖も感じず登ることができました。

このメテオラを乗り越えたことで、私の心にあった恐怖や苦手意識とか全部一気に吹っ飛んだ感覚が確かにありました。

「もう外に探しに行かなくていい」と思えたのはどうして?

自分がどんな人生を生きていきたいか、どんなキャリアを築いていきたいか…とか、「自分求めているものは、もう今は自分の中にある。それだけで充分。’それ以上の何か’を求めて完璧を目指そうとしなくていい」と気づいたからです。

イギリスへ来てからはイギリス国内含め、50都市以上で旅して、色んな価値観や文化に触れてきました。

そうして触れていく中で「こんな生き方もあるんだ」ということを、たくさん吸収することもできました。

今回のギリシャ旅でデロス島に行ったときに、ガイドさんに「え?考古学者たるものそんなことする⁉」エピソードをいくつか聞いて、「なんかもうええか(笑)」という気持ちになったんです。

デロス島

そのエピソードは、元々シアターがあったとされる場所へ行った時のこと…

ここにシアターがあったとは考えもせず、元々ここにあった石を雑に扱って除けて、別の場所へ移動させた。それがしばらくしてから「あれこれシアターじゃね…?」と発覚したものの時すでに遅し。適当に除けたから、どれがどこにあったかわからず、もう元には戻せない状態に。

他にも、足場の組み立てが完了している遺跡があって、ガイドさん曰く「足場の組立完了してからもうしばらく経ってる。何をしようとしているのか、いつ完了するのかも分からん」とのこと。

紀元前の貴重な遺跡を割と雑に扱っているギリシャ人のエピソードを聞いて

考古学者ゆるすぎる…もう私、人生の使命としてやっていきたいことも決まって、どんな人生を歩んでいきたいかもある程度イメージで出来てるし、もう充分やん。人脈やチャンス、ロンドンで掴んどかないと!って焦りもあったけど、ここまでイメージできてたらいいや~

と思わせてくれました。

また、考古学者が後でシアターを見つけたように(ぼろぼろの状態だったけど笑)「’探そう!’としなくても、とりあえず進んでいくことで、大事なものもだんだん浮き彫りになってくる」と学びました。

自分のやりたいことは全て自分の心の中にあるし、小さくても目標があるなら、完璧を目指さずそれをコツコツ進めていくのみ。

そう気づかせてくれた、ギリシャ神話のアポロンとアルテミス生誕の地と所以のある世界遺産、デロス島での出来事でした。

「自分探し」って結局何だったのか

ミコノス島の海

私にとっての「自分探し」とは「社会の’こうあるべき’で覆いかぶさってたものを削ぎ落して、本来の自分の望みを取り戻すこと」でした。

私は旅する中で、スイスの山やオランダの平和さは「自分の居場所」という感覚、海は「自分の思考や感情を整理する場」であったことを発見しました。

旅先を選ぶときは海が近くにあるかどうかを考慮して選んでいて、どこの海に行っても、一人で1~2時間平気でビーチに座っていられます。

それがとっても落ち着いて、広大な海に「そのままでいい」と言ってもらえているような感覚になって、社会の期待や「こうあるべき」を徐々に剥がしていってたんだなと気付きました。

まだ自分で気づけていない自分の一面もあるとは思うし、時には社会の圧にやられそうなときもあるかもしれません。

どんなときも「本来の自分」を見失わないように、自分軸を日々しっかり持って、社会の「こうあるべき」を跳ね除けるくらい強い自分で居たいです。

自分を「見つける・探す」というより、メッキをはがしてありのままの自分を取り戻す。

それが私にとっても自分探しでした。

旅が与えてくれたものは何だった?

「余白」と「脱力」

心に「余白」「静けさ」を持たせることで、より強い自分になっていくと認識しました。

日本で働いていた時は、平日は仕事に追われて心も体も休まらず「自分がどう生きていきたいか」にまで考えを巡らせる暇がありませんでした。

色んなバックグラウンドを持つ方たちで溢れているロンドンは、刺激たっぷりで1年以上住んでいても飽きも来ず毎日楽しい。

一方で

ロンドン来たからには何かチャンスを掴まないと!何かやり遂げないと!ビザの残りあと○か月だから、家に引きこもらず外に出ないと!

という焦りもありました。

それが今では

  • 何も考えない時間、ただビーチや緑の中でのんびりただ座る時間
  • 心とスケジュールに「余白」を持たせる
  • 余白を持たせて生まれる「静けさ」を、埋めないと!と思わず楽しんで味わう

これらが自分の人生のレベルアップへ繋がるんだなと感じるようになりました。

心とスケジュールに余白を持たせて、心身ともに脱力する。

この重要さを旅を通じて気づき、その余白が「自己理解を深めること」にもなると認識しました。

これからの旅のテーマは?今後の発信にはどう影響しそう?

これからの旅のテーマはふたつあります。

自分の心が惹かれる、導かれる場所へ

ポルトガル、ベナジル洞窟
画像はPixabayより。

今までは、好きな映画やドラマの舞台になった場所、偉大な遺跡が残っている場所とか「その土地に何があるか」自分以外の外側の要因で旅先を決めていました。

でも、これからは何となくでもいいから心が惹かれる場所に行きたい。

そう思っていたら、早速その現象が起きました!

以前からポルトガルには行きたいと思っていて、当初いちばん行きたかった場所はポルトとロカ岬。

ポルトは海沿いの街で「私の心が惹かれる場所」であったものの、フライトがリスボンに比べて高く設定されていたため断念。

ロカ岬に行きたかったのは「水曜どうでしょう」での大泉洋さんたちの無念を晴らしたいと思ったから(笑)

番組では「最西端の場所に着いた!」と喜んでいたら、「あれ?あっちのもっと西の方にも岬あるくね?」と別の岬を発見。

そう、ロカ岬とは別の岬に行ってしまい「ほぼ最西端制覇」となったのです。

それを見て「水曜どうでしょうでたどり着けなかった場所に行きたい」とふんわり思ってたんです。

そんな中、友人がちょうどロカ岬を訪れていて「私も行こう!」と思い立ち、ロカ岬までアクセスしやすいリスボン行きのフライトを探し始めました。

ところが、£300近くという中々に高額な往復フライト。(ヨーロッパ、6月~8月まではフライトの値段結構上がります)

高すぎる…と、1~2週間近く悩んでいると地下鉄で「Wizz Air Portugal £17~!」という広告を発見!

「£17!?どこ行き!?これは行くしかねえ!」ということで調べなおして、往復£200以下のフライトを見つけました。

行き先はリスボンでもポルトでもない別の場所で、聞いたこともない街。

Googleマップで調べてみると、以前大家さんに「ここ良いよ!」と教えてもらって、お気に入りに入れていた街だったことが発覚し、速攻で予約しました。

以前から「行きたい!」と思っていた場所とは全く別の、名前も覚えていなかった場所へ行くことになろうとは…。

これにもきっと意味があるんだなと今からワクワクしています。

先祖の記憶を辿る旅

今は亡き曾祖父と曾祖母は約30~40年前に、ヨーロッパ周遊旅行をしていました。

それをなぜかふと思い出して「二人が訪れた場所を辿っていきたい」と、感じるようになりました。

2人がかつて見た景色を見て、歩いた場所を歩いて、何十年もの時を超えて、人生の次のフェーズへ行くタイミングの私が新しい意識で体感する。

「その土地で何を受け取り、次の世代に何を渡せるのか」を感じ、考えながら辿りたいと思っています。

自分探しの旅に一区切りつき、これからは二人の旅の続きを紡いで、次に継承していく…そんな旅にしていきたいです。

「伝えたい」から「残したい」へ

今まで私が発信するときに考えていたことは…

  • 誰かに認められないと!
  • 私が感じたことをしっかり言語化して、理解してもらえるように伝えないと!
  • 私の内面をたっぷり放出して、「私の雰囲気・世界観」を創り上げないと!

〇〇しないと!という気持ちが多くを占めていました。

何かユニークなものを発信して「Ruka」として、唯一無二のブランドを創り上げないといけない…と、「どうしたら世間にウケるか」を軸に発信をしていたような気がします。

そんな中このギリシャ旅を機に、インスタ投稿で少し行き詰ってしまって。

「インスタでは私が感じたことを事細かに書かず、2~3文章で充分じゃない?見てくれた人がそこから想像して感じ取って、何かのきっかけになってもらえればいい」ってふと感じたんです。

そこから、ブログもインスタも私の発信スタイルには、このような変化が。

  • 私の経験を残していきたい
  • 「何者か」になろうとして、イメージをわざわざ創り上げようとしなくていい
  • ありのままの自分を出して、それが結果的に「私」を創り上げていく
  • それが誰かの力になって、そのままの自分で何かを与えられるように

こういったことを心に刻んで、自然体の私で発信していきます!

まとめ

シロス島

ギリシャで感じた旅の区切りは「自分探しは一旦終了のサイン」でした。

また、「旅への在り方」もだんだん変わっていきました。

  • セルビア旅:「その土地の文化を自分の五感を使って肌で感じ取ること」が旅の醍醐味
  • オランダ旅:旅は自分の居場所探し。イギリス・ロンドン生活がゴールではなかった

それが今回の旅で「私は内面の変容の旅を無意識下でしていた。自分の本来の望みも、周囲の期待や’こうあるべき’に埋もれてただけで、全部自分の中にあった。そのメッキを剥がすための今までの旅だった」と思えるように。

「旅の区切り」というと私は最初は「もう旅する必要ないってこと?」って考えたりもしたけど、私は単に「リフレッシュ」するために旅をしている部分もあります。

「日常生活の範囲内から物理的に離れること」が気晴らしになっています。

だから今後ももちろん旅は続けていくし、旅への在り方やテーマが変わったことで、今までとは違う旅ができそうで楽しみ!

これからの旅は、自分の心が惹かれる場所へ行ったり、曾祖父と曾祖母がかつて旅した場所を訪れることで、新しい意味・エネルギーを感じて、何を継承していけるか…自分一人で完結するんじゃなく「自分が周りに繋いでいくこと」を意識していきたい。

「受け取る・吸収する」側から「与える繋いでいく」側へ、「伝えたい」から「残していきたい」へ。

今までも自然体ではあったと思うけど、これからは「ありのままの自分で書いて、ひいてはそれが誰かの新たな一歩のきっかけになって、それを積み重ねて’Ruka’を形成していければいいな」と思っています。

次回は、この大きな区切りとなったギリシャ旅の中でも、一番私にとって大きな経験となった「メテオラでの体験」について詳しく書いていきます!

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