こんにちは!YMSビザ(ワーホリと似た制度)でロンドンで暮らしているRukaです。
前回はザダルのおすすめグルメについて紹介しました。
今回はザダルから終日日帰りツアーで行った「プリトヴィツェ湖群国立公園の魅力」についてたっぷり紹介していきます。
ベストシーズンは夏と言われていますが、私が行ったのは11月。
それでもとても綺麗で息を呑むような景色をたくさん目にすることができました!
クロアチアは歴史が豊かな魅力的な町もたくさんありますが、自然あふれる国立公園もたくさんあります。
その中でも特にプリトヴィツェ湖群国立公園は、ザダルからもザグレブからも日帰りで行けるのでおすすめ!
ぜひこの記事を読んで、プリトヴィツェの魅力を感じ取って、クロアチア旅行の際のオプションとして追加してください!
プリトヴィツェ湖群国立公園の位置はこちらのリンクからチェック!
ツアーガイドを頼もう!|閑散期だとガイドさんを独り占め⁉
各都市からバスが出てるので、個人でも行けるのですが私はツアーで行くのがおすすめ!
理由は4つあります。
- クロアチアの歴史を知れる
- プリトヴィツェを効率よく回れる
- プリトヴィツェの景色のひとつひとつの歴史を知れる
- バスの時間を気にする必要がない
私はViatorというサイトを使いました。
このサイトを通じてツアー会社のツアーを予約するシステムで、私は何度か利用したことがあります。
毎回ツアー会社の担当者とのやり取りが本当にスムーズなので、めちゃくちゃ推したい!
私が予約したツアー自体はプライベートツアーではなかったのですが、11月中旬の閑散期に行ったこともあり、結果的にプライベートツアーに(追加費用はなし!)
そのおかげでツアーもとても柔軟的にアレンジしてもらえました。
元々予約していた日の天気予報があまり良くなさそうだったそうで(私は天気予報一切確認していない)
「この日の方が天気良さそうだけどどう?他に予約している人もいないし、もし都合が良ければこっちの方が良いよ!」
と天気予報を鑑みて別日の提案までしていただけました。
春夏も緑豊かで綺麗だけど、人混みがすんっっっごいというメリットも…。
もし人ごみはできるだけ避けたい…ということであれば、秋冬も違った綺麗な景色を見られるので、閑散期にゆったり見に行くのも良いかも!
私が実際に予約したツアーはこちらです!
クロアチアの歴史を知れる
ザダルからプリトヴィツェまでは車で約2時間。
ボスニアヘルツェゴビナとの国境沿いの山を走りながら、ガイドさんはザダルの歴史をたくさん教えてくれました。
この山周辺ではたくさんのクロアチアの兵士が戦争で亡くなった、ということを聞きました。
今はもうすっかり道路も整備されて自然豊かで美しい景色に溢れていたけど、ここから見えるのは悲しい歴史を乗り越えて積み上げられてきたものなんだなと思うと、とても感慨深かったです。
広大なプリトヴィツェ湖群国立公園を効率よく回れる
プリトヴィツェはUpper lake、Lower lakeがあり、この写真でもわかるようにかなーり広い&高低差があります。

私はガイドさんがいたおかげで、3時間程度かけて全制覇できました(多分…笑)
また、どのエントランスに入るかも重要です!
エントランスは1と2があり人気なのは「エントランス1」からスタートするルート。
ガイドさんは
「エントランス1からだと混雑するから、エントランス2からスタートするね」
と混雑を避けて、エントランス2からスタートしましたが、これが大正解!!!
どの景色を観に行っても常に静かで落ち着いていて独り占めの状態。
ガイドさんのおかげで、壮大な美しい景色を思う存分満喫できてめちゃくちゃ贅沢でした!
プリトヴィツェの景色のひとつひとつの歴史を知れる
ただ綺麗な景色を眺めるだけではなく「どのようにこの景色が誕生したか」ということも知ることができ、より深い部分でプリトヴィツェを理解できて本当に楽しかったです!

こんな感じで湖の説明が書かれてあるものをいくつか見かけました。
これを読めばいい話なんですが、日本語でも長文の説明書きを読んでいると途中で疲れてくる私。
英語となるとさらに文字を読むのは疲れて来ちゃいます。
それをガイドさんから直接説明してもらって「音」で知識を入れるほうが、私は頭に入りやすいのでとても理解しやすかったです。
ちなみに…この写真の「The lost lake」とは、昔ここに存在していた一つの湖の名前です。
それの”Tufa barriers” (石灰華の堤防)が壊れたことにより、その湖はなくなってしまったことから「The lost lake」と呼ばれるようになったそう。
バスの時間を気にする必要がない
行きのバスでは、自分が利用するバスターミナルが始発でない場合、遅れる可能性があったり、バスターミナルで急にプラットフォームが変更されたり…と予期せぬ小さなトラブルが起こる場合も。
プリトヴィツェはかなり広いです。
帰りのバスの時間も気にしながら個人で回ると、景色に集中できなかったり「ハッ!もうバスの時間だけどまだこんなところにいる!」みたいな事象も発生しにくいかなと個人的に感じます。
ガイドさんがいればその辺りの心配を一切することなく、プリトヴィツェの自然の景色を余裕をもって楽しめるはず!
道中の開放的な景色とクマ(野生じゃないのでご安心を)

ザダルからプリトヴィツェへ向かう道中は山肌の景色が広がっていて、開放的なリラックスできました。
この山を越えるともうボスニアヘルツェゴビナ。

ここからはたった15分ほどでボスニアヘルツェゴビナまで行けるらしいです。
日本に住んでいると「車で行ける距離に別の国がある」という感覚がそもそもないので、とても新鮮に感じました。
そこからしばらく進み、Bear Sanctuaryに立ち寄りました。

ここでは間近でクマを見ることができました。

奥の方にも別のクマがいました。
こんなにも近くでクマを見たのは、北海道の十勝エリアにあるサホロリゾート ベア・マウンテン以来!

このサンクチュアリーのすぐそばに小さなカフェ、というかなんかさびれた食堂みたいな感じのところ…(失礼)にお手洗いがあります。
お手洗いが限られていてどこにでもあるわけじゃないヨーロッパ、行けるとこで行っときましょう。
プリトヴィツェ湖群国立公園の壮大な自然
クマを見に行ったり、ガイドさんとの会話を楽しんでいると約2時間の移動時間もあっという間。
到着した時点でもうすでに自然が広がっていて圧倒!

木々も黄色に色づいていて、日本の紅葉を見ずして飛び立った私は秋を感じられて心がホッコリ。
晴天も相まって、植物もとても生き生きとして活力を与えてくれます!

澄んだ青空で風も少なく、水面に映る木々も綺麗でした。

水面に木々が反射しているので写真では少しわかりにくいのですが、湖の海が透き通るくらいで底まで見えるほど!

そしてこの写真を引きで撮った景色がこちら!

プリトヴィツェの景色、写真じゃその壮大さや美しさの全てを伝えきれてないかと思うんですが、ほんっっっとうにどの景色を切り取っても息を呑むような美しさ。
しばらく歩いていくと小さな滝を発見。

プリトヴィツェは高低差が結構あるので、こういった滝が大小関わらず多く見ることができます。
これも底が見えるくらいきれいな水。

水面をよく見ると「泡」が浮かんでいるのがわかると思います。
「滝の勢いでできている」のか「炭酸カルシウムの影響でできているのか」どっちなんだろうと思って調べてみたところ、両方の要因が関係しているようです。
プリトヴィツェは石灰岩地帯に属していて、水には多くの炭酸カルシウムが含まれているそう。
滝の勢いでできた泡が、炭酸カルシウムの影響でその泡の持続性が増しているらしい。
こういうところに来ると「タモリさん横にいてほしい」って思います(ブラタモリファン)
というか、私がブラタモリして海外のこういう名所を日本に届けたい。
NHKのみなさん、どうですか!?!?!?
私はロンドン在住の一般人なので、フライト代、宿泊費、人件費も安く済みますよ!!!!!
そして、どの景色を切り取っても奥行きと水面に映る空と木々が美しい。

この真ん中の奥に見えている滝に近づいてみると…

1つの滝ではあるけど色んな場所から水が流れていて、その勢いと壮大さが何倍にもなっています。
結構水しぶきも飛んでくる勢いの良さ。
湖の波がなく、木々と空がハッキリ綺麗に鏡のように反射している写真もおさめることができました。

「逆さマッターホルン」ならぬ「逆さプリトヴィツェ」大興奮。
色んな滝があるけど、それぞれ違う表情で見比べるのもとても楽しい!

これまでの写真では紅葉の様子はあまり分からなかったと思うけど、所々紅葉していて落ち葉も広がっていました。

心はやっぱり日本人、四季を感じられると落ち着きます。
ロンドン来てから「日本の四季の移ろいの風情」にとても有難み・なつかしさを感じるようになりました。
今まで季節の行事にはそこまで興味なかったんですが、もう今それがめちゃくちゃ恋しい!!!!!
- 春…桜の木々の下でお花見したい!!!
- 夏…浴衣着て花火大会行きたい!!!(ロンドンでも花火は見られるけど風情はゼロというかマイナス。爆竹か???もっと繊細に作られへんのか???と思うくらい)
- 秋…暑さもマシになってきたし、京都や奈良で紅葉見たい!!!
- 冬…あの年末年始、お正月の独特な雰囲気味わいたい!!!おせち料理食べたい!!!
話を戻してプリトヴィツェへ…。
私が訪れた少し前に天気がかなり荒れた時があったようで、大木が倒れているのをいくつか見かけました。

自然災害はどこにいてもつきものですね…
この辺りは落差がそこまであるわけではないんですが、すんごい勢いで水が流れていました。

別の角度から見るとこのような感じに。

この白さからかなりの勢いで水が流れていることがわかるかと。
ここにも倒木があり、ハリケーンの強さを物語っています。
そしてしばらく山々を登っていくと、こんな景色に出会えました。

この景色だけでも感無量で言葉を失ってしまいました。
かなーーーり高いところ(何十メートルかはど忘れ…)からも水が流れてきています。
その壮大さに感動していると、ガイドさんにとても興味深いことを教えてもらいました。
元々は、なんとこの山の上の方まで水があったそうです!!!
所々見えている山肌も「水で削られたんだろうな」って推測できるくらい、角が取れて丸みを帯びているというか、とてもなめらか。
この山肌の中途辺りにもコケのようなものが映えているのも、昔はこの辺りまで水があってその時のバクテリア(?)が残っていて、このような景色を作り出しているとのこと。

滝が流れていくことで山がだんだんと削られてこのように。
この滝の水量も季節や天候によって変動し、11月は比較的少なめ~安定している方だそう。
冬は雪で凍結することもあり、春先は雪解け水で水量は増える傾向にあります。
冬の間は積雪や凍結で一部エリアが閉鎖されることもあるみたいなので、冬を避けて訪れるのがおすすめです!
下から眺めていたこの滝、上から眺めることもできます!

この山、さぞかし険しい道では…?と不安な方、大丈夫です、ご安心ください!
運動音痴で、週末2~3時間しか竹脇まりなさんのYouTube動画で運動していなかった私でも登り切れました。
道はこんな感じで整備されていて、川のすぐそば、自然を間近に感じながら歩みを進めていけます。

ただただ自然の中を歩いているだけで、めちゃくちゃ癒されます。
こんな壮大な自然が近くになくても「ただご近所を散歩する」だけで、ストレス軽減できるのでぜひ「散歩」は日常生活に取り入れてみてください!
数時間前まで下から眺めて圧倒されていた滝を、上から眺めることができなんだか不思議な気持ちに。

結構高低差があって、パッと見た景色の中にも大小含め4つの滝があります。
先ほども言ってように、この上まで昔は水がたっぷりあったかと思うと…なんかもう想像できん!
上からの別の眺めを。棚田のような造形になっていました。

雲と逆光で全体的に暗い印象だけど、雲の隙間から差し込む光が湖に反射されて良い感じのコントラストに。
不思議とノスタルジーな気分になりました。
しばらくは上の方を歩いていて、改めて写真を見返すとよくこんな高いところまで登っていたなと…高所恐怖症だけど頑張った!

良く登ってきたな…と同時に「あんな人が小さく人が見えているところ、私もさっき歩いてたんか…!」と、逆の発想も思い浮かんできて、とりあえずこのプリトヴィツェにはどこを見ても歩いても圧倒されます。
中腹の方まで戻ってきたところで、私のプリトヴィツェの写真紹介はここにて完!

まとめ

クロアチアに行くなら絶対に行って欲しいプリトヴィツェ湖群国立公園。
どの季節、どの時間帯に行っても、光の当たり具合によって一秒一秒違う表情を見せてくれる、ここでしか体感できないものがたくさんあります。
ガイドさんも何十回と来ているはずなのに「いつ来ても違う景色が見られる!」ととても楽しそうに何度も写真を撮っていました。
その姿を見て「何度訪れてもそのたびに新鮮な驚きと感動を与えてくれるプリトヴィツェは、本当に特別な場所なんだな」と感じました。
訪れるたびに心が躍るような発見があるプリトヴィツェ、ぜひみなさんも訪れてその魅力に没頭してみてください!
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